行政書士の勉強は何から?科目のつながりと週間の実績で計画する

執筆・編集:まっく部長公開日:
読む量より、根拠を説明できた課題で翌週を決める

中心教材で全体を確認し、民法・行政法の短い範囲を説明・演習・解き直しまで進めます。ほかの科目と基礎知識の着手枠も確保し、終えた課題と残る疑問から翌週の量を調整しましょう。

行政書士を初めて勉強するなら、教材の目次で全体を見た後、民法と行政法を中心に「説明を読む→問題を解く→根拠を確かめる」を繰り返す進め方を勧めます。ほかの科目や基礎知識も最初の計画に入れ、週ごとの実績に合わせて学ぶ量を調整しましょう。

最初に決めたいのは、毎日何時間勉強するかより、今週どの範囲を学び、どこまで自力で答えられるようにするかです。この記事では、全科目を学ぶ中心教材を一つ選び、記述や判例の練習を組み合わせる手順を紹介します。学習順と週間例は当サイトの提案であり、合格を保証するものではありません。すでに講座のカリキュラムがあれば、それを軸に使えます。

目次

受ける年度と中心教材をそろえ、全体の目次を見る

2026年10月30日に確認した試験研究センターの案内は、令和8年度のものです。法令等は憲法・行政法・民法・商法・基礎法学から、基礎知識は一般知識・行政書士法など業務と密接に関連する法令・情報通信と個人情報保護・文章理解から出題されます。法令等には記述式もあります。行政書士試験研究センターの試験案内で対象年度を確認してください。

2027年の受験を目指す場合、2026年度の法令基準日や申込日をそのまま翌年の条件にしないようにします。2027年向け講座が販売されていることと、試験研究センターが2027年度の試験案内を公表したことは別です。公式案内が更新されたら、教材の対応年度と合わせて見直しましょう。

中心教材には、試験範囲を通して学べるテキストと対応する問題集、または講義と演習が組み合わされた講座を選びます。目次に「読んだ」「問題を解いた」「解き直した」の欄を作ると、読み終わっただけの章と復習まで終わった章を区別できます。初めから複数の基本書を並べるより、一つの説明へ戻れる状態を作ると進めやすくなります。

民法と行政法を軸にし、残る科目も先に予定へ入れる

最初は法律用語や条文の読み方を扱う導入部分を読み、民法と行政法へ進みます。民法では登場人物の関係、行政法では行政庁の行為と相手方を図や短い言葉で置いてから読むと、説明を追いやすくなります。どちらかを完璧に仕上げてから次へ進む必要はありません。一つの章を読み、対応する基本問題で確かめてから範囲を広げます。

学ぶまとまり最初にすること次の復習で確かめること
導入・憲法・基礎法学用語と法律の全体像をつかむ用語を本文の中で説明できるか
民法当事者と出来事を置いて読むどの条件を変えると答えが変わるか
行政法手続と争い方を区別する誰のどの行為について問われているか
商法・基礎知識中心教材の対象範囲を一通り確認する未着手の章が残っていないか
全体を学ぶための整理例です。公式の推奨順序や科目別配点を示す表ではありません。

民法と行政法に時間を使う週でも、文章理解などの基礎知識を短い課題として入れられます。たとえば週末に中心教材の文章理解を1題解き、選んだ理由まで確認します。商法や基礎知識を「余った時間に」と置くと着手日が決まらないため、目次を見て最初に取り組む週を仮置きしておきましょう。

講義の視聴時間ではなく、解き直しまで含めて一週間を試す

30分の講義でも、止めて条文を調べたり問題を解いたりすれば、実際に使う時間は長くなります。まず一週間だけ、説明・演習・復習に使った時間と終えた課題を記録します。次の表は、行政法の短い章と民法の復習に取り組む架空の例です。合格に必要な勉強時間の目安ではありません。

学習枠取り組んだこと記録する結果
平日の短い枠行政法の説明を読み、対応問題を解く説明の範囲、解いた問題、残った疑問
別の平日民法の前回の誤答を解き直す根拠を説明できた問題と、戻ったページ
休日のまとまった枠今週の問題を見直し、短い記述に取り組む答案に書けなかった条件、復習に使った時間
週末の見直し目次の進捗と来週の予定を照合する継続する範囲、減らす新規課題、残す復習
時間を埋める計画ではなく、終えた課題から翌週の量を決める例です。
行政書士の目次確認から翌週の学習量調整までの5段階の図
全体の目次、民法・行政法とほかの科目、問題での根拠、終えた課題を確認し、翌週の量と復習を調整します。

新しく学ぶ予定の章が終わらなかった場合は、まず理由を分けます。勉強する枠を使えなかったなら、新しい課題の量を減らして続いた曜日へ移します。時間は使えたのに説明で止まったなら、章を小さく分け、導入の説明や講義見本を試します。復習に時間がかかったなら、その時間も翌週の計画に残してください。

「残りの講義時間÷一日の勉強時間」だけでは、演習や解き直しの時間が抜けます。目次を一巡する予定とは別に、問題を混ぜて解く期間と、模試後に弱い範囲へ戻る期間を置きます。最初の一週間で全試験範囲の所要時間を言い切らず、違う科目を学んだ後も見込みを更新しましょう。

記述・多肢選択・判例は、理解した範囲から練習する

記述は全科目の学習が終わるまで待たず、学んだ条文の範囲で短い答案を書いてみます。模範解答の言い回しを写す前に、誰について、どの条件や効果を答える問題なのかを確認します。書けなかった理由が知識不足なら本文へ戻り、条件の書き落としなら答案と設問を照合します。

多肢選択では、選んだ語句を空欄に戻して前後の文を読みます。用語の意味が分からないのか、意味は知っていても文の条件を読み違えたのかで、復習する場所が変わります。判例は事実・争点・判断を分けてメモし、結論だけ覚えていないかを確かめましょう。

当サイトの個別教材は、中心教材で学んだ内容を確かめる補助として使う想定です。審査請求と取消訴訟、記述の要件、判例の読み分けなど、今止まっている箇所と合う教材だけを追加します。一問を詳しく解説した記事を順番に読むだけで、試験範囲全体を学んだことにはなりません。

独学で止まる箇所が分かったら、必要な支援を比べる

解説を読んで根拠が分かり、翌日に解き直せるなら、同じ教材で続けられます。同じ疑問が残る場合は、「行政法が苦手」よりも「似た手続のどちらを使うか判断できない」のように、質問したい内容を書いてみましょう。講義見本で解消するなら説明の相性、解消しないなら質問できる範囲が比較のポイントになります。

講座を使う場合は、入門講義だけでなく、演習・記述対策・質問支援のどこまで含むかを確認します。2026年10月30日時点で、アガルートの2027年向け入門講座とスタディングの2027年度版コース案内を確認できました。名前に「2027」とあっても、すべての教材が申込日に使えるとは限らないため、配信・発送予定も見てください。

支援の希望が決まったら、行政書士の通信講座比較で対象年度・記述対策・教材が届く時期を確認できます。まず「紙で読む必要があるか」「質問したい内容は何か」「演習を始めたい時期」の三つをメモしてから比べると、コースを絞りやすくなります。比較記事には広告が含まれます。

今日決めるのは、教材一つと今週の最初の範囲

今日から始めるなら、中心教材の対応年度と目次を確認し、最初の短い範囲を一つ選びます。説明を読んだら対応する問題まで進め、最後に「分かったこと」と「戻る箇所」を一行ずつ残してください。週末には、その記録を見て来週の新しい範囲と復習を決めましょう。

初めから一年分を細かく埋めなくても、全体の目次と毎週の実績があれば計画を直せます。学ぶ範囲を少しずつ広げながら、書く練習と解き直す時間も一緒に確保していきます。

使えた210分から、翌週の新規課題を減らす記入例

以下は勤務の都合で予定が変わった人の架空の週間記録です。全科目を学ぶ中心教材があり、週末に翌週の予定を確認する設定です。210分を合格に必要な学習時間の目安には使いません。

使えた210分から、翌週の新規課題を減らす記入例
記録欄今週の実績翌週の修正
使える時間予定300分のうち勤務変更で90分使えず、実績210分翌週も210分を仮の上限にする
説明と演習行政法の説明90分、対応問題60分新規範囲を小さくし、説明60分・演習50分へ
解き直し民法の前回の誤答に40分使った翌週も40分を先に確保
基礎知識文章理解の短い課題と根拠確認に20分翌週も20分を残す
残った疑問似た手続の主体を取り違えた条件比較と質問文の作成に20分を置く
全体の見直し憲法・商法・基礎法学の着手予定は別の週に記録済み目次と実績の確認20分を置き、未着手の週を再点検

今週は90+60+40+20=210分、翌週案は60+50+40+20+20+20=210分です。復習を削って新規範囲を詰め込まず、解けなかった理由を確かめる枠を作りました。予定どおり時間を使っても主体の区別が残るなら、その条件を書いた質問が支援対象かを確かめます。勤務で使えなかった時間は、説明の分かりにくさとは別の問題として扱います。

質問したい内容が具体的になったら、行政書士講座の対象範囲と支援の比較を参照できます。リンク先には広告が含まれます。

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