診断士試験の合格後は何をする?登録までの実務要件と費用を確認

執筆・編集:まっく部長公開日:
登録には実務15日以上が必要。修了・従事を証明できる日数で数える

診断士は、二次試験に合格しても自動的には登録されません。実務要件を満たし、登録を申請する必要があります。連合会の現行案内では、二次合格後3年以内に実務補習と実務従事を合計15日以上行うことが条件です。これから参加する予定ではなく、対象の実務として証明できる日数を数えます。

決まった日程のコースを修了するのが実務補習、対象となる業務に従事して証明をそろえるのが実務従事です。以下では、受付が終了した2026年秋の千葉地区募集を使って費用と日程を計算します。今から申し込める募集ではなく、養成課程・更新・再登録の要件も扱いません。

目次

15日以上の実務を証明し、二次合格後3年以内に登録を申請する

日本中小企業診断士協会連合会の実務補習案内は、実務補習と実務従事の日数を合計する考え方を示しています。二次試験に合格した日を証書で確かめます。そこから申請までの3年間に、実務の日程と証明書をそろえる計画を立てます。

STEP
合格日と申請時期を記録する

まず合格証書で二次試験の合格日を確かめ、登録窓口の最新案内で自分の申請期限を確認します。証明書を集める時間も残せるよう、実務を終える日は期限より前に置きます。

STEP
実務を確保し、証明を残す

実務補習を修了するか、登録の対象となる実務に従事します。「申込済み」「参加予定」の日数は、まだ完了した日数ではありません。通常の勤務経験も、そのまま実務従事として数えられるとは限りません。

STEP
申請時点の条件と書類を照合する

日数がそろったら、実務を証明する書類に不足や書き漏れがないかを点検します。登録窓口の案内と照らして必要書類をそろえ、指定された方法で提出します。申請後に補正等の連絡があれば対応します。

デジタル庁は中小企業診断士の登録申請等のオンライン化開始を掲載しています。現在の提出方法は国家資格等のオンライン・デジタル化の案内と所管窓口で確認し、以前の体験談だけを見て紙の郵送準備を始めないようにしてください。

申請時には公式案内で書類一式と原本・データの扱いを確認します。日数表を整理した後、対象となる実務の証明と、必要書類の照合へ進んでください。

固定日程で進めるなら実務補習、対象業務を確保できるなら実務従事

比べる項目実務補習を使う実務従事を使う
進め方登録実務補習機関のコースを選び、所定の日程を修了する対象となる業務、従事日、証明の取り方を確かめて実施する
最初の確認受講資格・全日程・料金・申込受付業務が対象になるか・証明を誰に依頼するか・確認先
日数の根拠修了証書と受講記録対象業務の記録と適切な実績証明
時間の負担固定日程への参加と事前準備等案件を調整して実施し、記録と証明をそろえる
費用の見積り受講料+交通・宿泊・必要な追加支出案件に参加する費用と交通費等をそれぞれ調べる。無料と決めつけない
連合会の実務補習案内・様式案内をもとにした、当サイトの比較項目

実務従事では、対象となる仕事かどうかと、誰が証明するかを先に確かめます。連合会の登録関係の様式案内には、派遣元等が証明する場合と診断先企業が証明する場合などがあります。自分の場合に必要な様式と書き方を登録窓口で確かめます。

「経営会議に出た」「社内資料を作った」という仕事名だけで、実務従事の日数に数えられるとは決まりません。相手方と行った仕事、その時期をまとめます。誰が証明できるかも添えて照会します。

実務補習でも実務従事でも、登録のために用意する証明と採用で求められる経験は別です。仕事への活かし方も考えたい方は、診断士の求人条件と実務経験の読み方で、応募先が求める業務や期間を別に確かめられます。

2026年秋の募集実例では、8日間を2回受けると16日

連合会の2026年秋・千葉地区の募集は、10月と11月に各8日間のコースを設定しています。受講日数がない人がこの2回をすべて修了する場合、8+8=16日となり、15日以上という日数条件を満たす計画になります。

「残り7日だから、8日間コースの最後の1日を休む」という組み方はできません。この募集の受講案内は、全日程を受講できない場合には修了を認めないとしています。

募集実例8日間の日程土日祝休みの人が勤務調整する日
2026年10月8・9・10・11・12・17・18・19日8日(木)・9日(金)・19日(月)の3日
2026年11月12・13・14・15・21・22・23・24日12日(木)・13日(金)・24日(火)の3日
出典 2026年秋受講案内3頁。10月12日・11月23日は同表の祝日表記に従い区別

土日祝休みの人が2回受けると、平日6日と休日10日を参加に使います。平日分は仕事の調整が必要です。さらに事前準備と移動の時間もかかるため、休暇を取る6日と学習に使う時間は分けて見積もります。

勤務形態が異なる人は、自分の勤務表と16日すべてを重ねて数え直してください。公式日程が変わればこの集計も変わるため、次回の募集に同じ曜日数を使い回さないことが大切です。

2回の受講料255,300円に交通費や追加支出がかかる

2026年秋の公式募集では、テキストを持たない人の8日間1回は128,000円、10月・11月の2回は255,300円です。いずれも税込であり、1回分を単純に2倍した256,000円とは一致しません。

費用は同じ年度の同じ地区で、何回受けるかとテキストを持っているかをそろえて記録します。公式の料金もその条件で確かめます。この料金を別の実務補習機関や次年度の募集へそのまま当てはめることはできません。

2回受講の見積り項目金額根拠の区別
受講料255,300円2026年秋・千葉地区の公式募集
往復交通費1,200円×16日=19,200円説明用の架空単価。実際は各会場・訪問先等で見積り直す
追加の宿泊・機材等この例では発生しないと仮定既存PCを使い、自宅から通えるという例の条件
上記の小計274,500円受講料と仮定した交通費の合計
説明用の試算。実支払・最安値・登録までの全費用を示すものではありません

274,500円で賄えるのは、この例の受講料と交通費です。食費の増加分や印刷代も別にかかることがあります。証明・登録申請に費用があれば、それも加えます。追加費用が未定の間は、これを登録までの総額にはできません。

休暇を取る日数や事前準備の時間は、現金の小計と別の欄で管理します。有給休暇を使えるかや収入が減るかは、人によって違います。休む日数だけで失う金額を決めず、本人の働き方で比べます。

出典 2026年10月・11月実施の公式募集、同受講案内PDFの3〜4頁。受付は2026年7月17〜31日で終了しており、上の試算は今からの申込み案ではなく、次の募集で必要な予算を考えるための例です。

実務が15日あっても、3日分の証明待ちなら申請準備は残る

以下は日数の数え方を説明する仮定です。本人は二次試験合格後3年以内にあり、記載する活動も合格後に行った設定です。対象業務や証明の確認状況も、練習の条件として置いています。

修了証書のある実務補習8日と、対象業務・証明を確かめた実務従事4日なら合計12日です。ほかに手伝った3日は、対象と証明が未確定の分として別に残します。今の時点で証明できる日数には3日足りません。

この段階で証明をそろえた日数は12日です。残る3日が対象業務として証明できれば、合計を15日へ更新できます。認められない場合や期限までに証明をそろえられない場合は、不足する日数を別の活動で満たす計画が必要です。

3日不足だからといって、実務補習を3日だけ受けられるとは限りません。8日間コースを選ぶなら全日修了が必要で、この例では12+8=20日になります。費用と時間も8日分を見積もります。

試験前なら、受験講座代と合格後の予算を分ける

まだ受験前の方は、ここで見積もった合格後の費用を、受験対策の予算と分けて残しておきましょう。一次・二次のどの支援を買うかは、中小企業診断士の通信講座比較で対象年度と講座範囲をそろえて確認できます。

すでに合格した人が次に進めるのは、実務の確保と登録準備です。受験講座を買い直すのではなく、対象の実務を証明できるようにし、申請書類をそろえます。

合格後の実務と費用でよくある疑問

合格したら自動で登録されますか?

診断士として登録するには、試験合格後も実務要件を満たして登録を申請する必要があります。合格日と実務日数を確かめ、その証明と申請書類をそろえます。

8日間のコースを2回受けると、1日分が余るのでは?

この組合せでは16日となり、15日以上という基準を満たす計画になります。確認した2026年秋募集では全日程の受講が修了条件であり、1日を任意に省くことはできません。

実務従事なら無料ですか?

一律には決められません。案件の参加条件、交通や準備にかかる支出を本人の計画で確かめ、対象業務と証明が確認できるかも費用と一緒に見ます。

15日あると言えれば、証明の確認は後でよいですか?

予定や証明待ちの日数だけでは申請の準備ができたとは言えません。活動の記録を残し、対象の実務として証明できる日数だけを分けて合計します。

編集 学びを選ぶ。資料の確認日は2026年10月1日です。登録要件と募集実例の出典は、本文の公式案内に掲載しています。

実務補習・従事の日数を確認済み、確認待ち、予定に分けて登録準備を整理できる。

書いて整理したい方には、診断士合格後の実務・登録工程 記入票(PDF)も使えます。

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